「画面共有」はZoomやSkypeなどの音声通話アプリに備わっている便利な機能の一つです。
しかし、画面共有時の情報漏洩のリスクについて、きちんと知っていますか?
実際にオンラインレッスンをしているときに、自分の個人情報が画面に出てきてしまい、慌てた経験はありませんか?
今回の記事では、画面共有時の情報漏洩のリスクを説明すると同時に、その対策法を紹介します。
この記事は以下のような人におすすめ!
・画面共有時の情報漏洩のリスクについて知りたい
・情報漏洩を防ぐ具体的な方法を知りたい
・画面共有時に困ったり、恥ずかしかった経験がある
画面共有とは?
画面共有は、ZoomやSkypeなどの音声通話アプリに備わっている機能の一つです。
画面共有の機能を使えば、自分のパソコンに映し出されている画面全体、もしくは画面の一部を他の人と共有することができます。
オンラインレッスンでは、教師が自分のパソコンに保存してある教材を学習者と共有したい(※著作権に注意!)とき、教師がネット上で見つけた情報を学習者と共有したいときなどに使える、非常に便利な機能です!
画面共有時の情報漏洩のリスク
今回は、Webプラウザの中で日本国内・世界で最も人気があるChromeを例に解説します。
Chromeには、利用者にとって便利な次の機能が備わっています。
例えば、Googleの検索バーの予測候補です。
この予測候補(別名:検索候補、予測変換)で表示される言葉は、それでまの検索履歴、閲覧履歴、ブックマーク、入力キーワードなどから、Chromeが自動的に推定したものです。
上の画像は、私のプライベートアカウントでgoogleにログインして、Chromeを利用した時の画面の一部です。
WordPress(ブログを運営・管理するためのソフトウエア)で記事を誤って編集してしまい、Google先生に助けを求めたことが分かりますね。
恥ずかしいです・・・(笑)
検索バーの下には、よく使うサイトが一覧表示されていますね。これも立派な個人情報ですね。
他にも、お気に入りのサイトを保存しておけるブックマーク機能があります。
ブックマークがすぐに使えるように、プラウザ上部にブックマークバーを常に表示させている人が多いと思います。しかし、ここで見える情報もその人の個人情報です。
今回、スクリーンショットを撮るために、自分のブックマークバーを整理しました。整理する前は、ぐちゃぐちゃでした・・・。
みなさんのブックマックバーの表示はどうでしょうか?個人情報は含まれていませんか?
では、画面共有時に上記のような情報をどのようにして守ればいいでしょうか。
画面共有でWebプラウザを見せるときは、「ゲストモード」を使う
ゲストモードは、特定のユーザーアカウントで利用していたときの閲覧履歴、検索履歴、Cookieなどの個人情報を引きつかずに、完全に分離した状態で、Webプラウザを開くことができます。
したがって、Google検索バーの予測変換に自分が過去に入力したキーワードが出たり、過去の自分の閲覧履歴から広告表示が出たりすることもありません。
ゲストモードの使い方
手順1
現在使用しているユーザーアカウントのアイコンをクリックしてください。
手順2
ログイン時のアカウントに関するウィンドウが新しく出てきました。
一番下にある「ゲスト」を選択してください。
手順3
ゲストモードで新しくウィンドウが出てきました。
手順4
このウィンドウの上部あるGoogle検索バーは、過去の閲覧履歴、検索キーワードなどを反映しない形で使うことができます。
入力したキーワード以外、何も出てきません。
ゲストモードの注意点
個人情報を守る一方、ブックマークなどの便利な機能を使うことができません。
ネット上で見せたいサイトが決まっている場合は、そのURLを授業で使うパワーポイントやワードに貼り付けておくと、時間をかけずに、サイトに移動することができます。
まとめ
この記事では、「画面共有時の情報漏洩のリスクとその具体的な対策法」を紹介しました。
オンラインレッスンでは、教師が知らない間に、学生がスクリーンショットをしたり、動画を録画したりすることがあります。
その学生が教師の情報を悪用するとはあまり考えたくないのですが、その情報がいつ、どこで流れてしまうかは分かりません。そして、教師がトラブルに巻き込まれるかもしれません。
自分の個人情報は自分でしっかりと守りましょう!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。